コラム進出魅力度

【進出魅力度】富山県の24時間ジムに勝機はあるか?

進出魅力度★★★★☆

本格派の競技者向けは飽和傾向も、健康志向のライト層向け店舗において進出価値は大いにある。

 

・県内24時間ジムの現状

富山県に出店する24時間ジムは、店舗数順に「エニタイムフィットネス」「フィットネスジムEVERY」「フィットイージー」で全体の約9割を占めている。エニタイムフィットネスは国内に600店舗以上を構える業界大手なのは周知のことだが、富山県内では、株式会社プロシードが県内4店舗を運営するフィットネスジムEVERYが広くシェアを握っており、エニタイムフィットネスと競合する形だ。㈱プロシードは、インターネット複合カフェ「アプレシオ」のフランチャイジーとして北陸3県に広く出店し、コア事業としていたが、2018年よりフィットネス産業へ進出した。エニタイムフィットネスはゴールドジムなどと同様に、ボディビル選手権やベストボディジャパンなどのフィットネス競技出場者も利用者に多い。一方フィットネスジムEVERYは、健康志向の中~高齢者を中心としたライト層を上手く取り込んでおり、住みわけができていることが富山県の特徴である。国内大手のコナミスポーツクラブやセントラルスポーツの出店はまだないのが現状だ。

 

主要3店舗の立地と商圏

 

先に挙げた「エニタイムフィットネス」「フィットネスジムEVERY」「フィットイージー」の店舗立地と、車で20分圏内の商圏分析結果である。富山県に8店舗、高岡市に3店舗、魚津市、砺波市に各2店舗、射水に1店舗の計14店舗が展開されている。富山市は比較的飽和状態にあるが、人口密度を鑑みると進出余地はまだ確保されている。その他の市町村も同様に人口に対しての店舗数は少なめである。富山県の人口に対するフィットネスジム店舗数(※1)は10万人当たり3.5店舗で全都道府県中36位と低水準。1位の東京都は5.8店舗、お隣の石川県は4.4店舗で全体の7位である。

 

 

・今後の24時間ジムの今後の伸び

フィットネス市場は健康志向の向上や、アメリカ文化の流入により、今後も市場拡大の見込みである。フィットネス業界の動きが分かる経営情報誌 FITNESS BUSINESS誌のデータによると、2012年まで微増だったフィットネス業界が2013年から着実に拡大しており、2013年と2018年の5年間で13%拡大している。その中で1店舗当たり人口が全国的に見ても多い富山県の進出魅力度は高い。とりわけ、黒部市や、小矢部市、滑川市などにはまだ24hは1店舗もなく、射水市や魚津市においても、人口当たりの店舗数はまだまだ少ない。ただし、本格的な競技者に限っては車移動の多い富山県において、20~30分程度の距離なら市をまたいで通うことも多く、特に若年層は富山市、高岡市のジムに流れている。対して中~高齢者は移動範囲が狭く、近所にないために通いたいけれど、店舗がないため通うに至っていないというケースも見られる。以上から富山県にて、競技者が通う24hジムはエニタイムフィットネスや富山駅北のゴールドジムなどによって飽和状態になりつつあるが、健康志向のライト層向け店舗において進出価値は大いにある。

コロナ禍で一時的に客足は落ち込んだが、現在は回復基調にあり、当面の需要増加が見込まれるため、進出魅力度を★4つとする。

(※1)総務省統計局「経済センサス」による平成28年における事業所数(民営事業所)

 

 

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